【宿主の徒然日記】

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木島平コブ滑走訓練所
階級社会の源流についての一考察 改訂版
上手い奴が偉い

別に偉くもなんともないのですが、スキーマニアは往々にして技術的に優れたスキーヤーを過剰にヨイショし、あがめる傾向にあります。

XXデモの後ろを滑らせていただいた

などという、時としてスキーマニアが発する行き過ぎた謙譲表現がそれを如実に物語っています。

散々語っていますが、この現象は一般的感覚から見るとかなり特殊といえます。

表には決して口には出さないものの、技術的に未熟なものが下等扱いされると言う風潮は、ネットでスキー談議が過熱したときに聞かれる

じゃあお前はどれだけ上手いんだよ
下手なくせに生意気いうんじゃない

的な高圧的発言からも明らかに見て取れます。

一般的に技術的に低い人が正々堂々と意見したり批評してはいけないと思っている「イタイ」ひとたちが多いのもまたこの閉鎖社会ならではの風潮です。

しかし、なぜ基礎スキーはここまでのいびつな階級社会を生んでしまったのでしょうか。

スキーは元々非日常の特殊なスポーツだったといえます。

日常の生活環境から大きくかけ離れた遠隔地へわざわざでかける必要がありました。
水泳や球技、陸上競技のように学校の体育で習う機会はありません。学校の先生が教えることのできない類稀なスポーツです。

普段スキーをたしなむ環境にない一般人は、その特殊な技術を体得するために、必ずといってもイイほど、スキー学校に入校しなくてはなりません。

しかし面白いもので、スキーはあらゆるスポーツの中で、能力ゼロの状態からの熟達スピードが、飛び抜けて早い類まれな種目です。
はじめてスキーを履いた少年は、わずか2日、八時間で、さしあたり雪の上の自由を得ることができます。

卓球をはじめて体験した少年が、わずか2、3日で連続ラリーができるなどきいたことがありませんし、カナヅチの人が2日で25m泳げるようになることも、まずあり得ません。

スキーは短時間であっても、やればやるだけ、メキメキ上達するのです。
初めてスキーをはいた人でも、多くの場合2日目には雪の上の自由人になります。

草野球愛好家のピッチャーは、間違っても自分がダルビッシュのような変幻自在の変化球や150キロオーバーの速球を体得しようとは考えてはいません。
楽しいことが第一なのです。

しかし基礎スキーマニアは、練習のやり方次第では、その世界でトップに君臨するデモンストレーター並の腕前になる可能性があります。実際、競技屋上がりではないデモもがSIAに存在します。
つまり、やり方によっては素人がトップに上り詰める可能性があるのが、この世界なのです。

草野球愛好家にとって、プロ野球選手はあくまで一ファンとしての見物対象ですが、スキーマニアにとっては、デモは憧れであり、目標であり、崇拝の対象でもあります。
カネさえ払えば、直接指導ないし「ホスト」として帯同依頼することも可能性なのです。

それゆえにそうした人たちを批判することはできない体質が存在します。

また、他と比べて明らかに言えるのは、初心者の滑走姿と熟達者の滑走姿の見た目のカッコよさ、美しさ、スピード、迫力の差は他のどんなスポーツよりも落差が激しく、上手い人間がより目立ち、注目を浴びるということです。

さらに、

ゲレンデでは3割増し

などと例えられるように、ひとたびスキーウェアを身にまとうと、誰しもが外見上別人に変身します。

かつてスキーバブル華やかなりしころ、女性のスキーウェアは「スレンダーパンツ」一辺倒でした。
当時のボディコンブームスタイルをゲレンデに持ち込んだも同然の、体のラインがハッキリとわかる、艶&極彩色を伴ったフェロモン出しまくり(?)、防寒性能や機能性はほとんど考慮されていないと思われる、いわばお色気?最優先の、そんなスタイルがスキーファッション界を席巻していました。

若い人ならそれで大いにOKだったのですが、あまりに流行り過ぎたために、気の毒なことに、相当な年配者までがあのウェアを着る羽目になったケースも少なくないと思われ、少々年齢不相応なシーンが散見されたのもまた事実。(^_^*)

そうした流行、トレンドは、レジャースキーは異性へのアピールが、そこそこ重要な位置を占めていたのは疑う余地がなく、スキーが上手い奴は女の子にモテルという都市伝説が自然と出来上がっていったと思われます。
実際、上手い男は間違いなくチヤホヤされていましたから。(^~^)

レジャースキーはイコール基礎スキー。

世の若者は、兎に角カッコいいところを見せるべく「コソ練」に精を出し、より効率的な上達を実現しようとこぞってスキースクールに入校しました。
入校するだけでは飽き足らず、検定を受験しては、誰からも認められる当時「チョイ上手い人」の称号であった2級合格を目指しました。

実際2級を持っているといえば、そこそこ上手い人とみなされ、会社の同僚ででかける「ワイワイスキー」では大概初心者の指導役にまわされていまったものです(~_~;)

私の感覚では、20年前の2級の値打ちは、現在の1級程度の値打ちがありました。もし、あの頃1級を持っていれば、ほとんど神扱い(?)でした。少なくとも私の周りでは。。。。

そんな熟達者と未熟者の見た目の滑走姿の極端なギャップ、そして競技屋上がりの上層部が連盟組織員の多数を占める体育会的ノリが複雑に絡み合い、こんにちの階級社会がハッキリと形成されたのではないかと考える次第です。

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コブが滑れないと悩むスキーヤーの駆け込み寺・木島平コブ滑走訓練所所長兼「みゆきの杜ユースホステル」宿主の中村英孝です!
自らの上達過程を経験のみでご指導申し上げる画期的コブ専門教習所です。
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Author:miyukinod

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