【宿主の徒然日記】

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木島平コブ滑走訓練所
気持ちの良い筈のターンが駄目と言われ。。
基礎スキーという呼び方。
これはどうも古い呼称らしいのですが、他に適当な単語がないので、あえて使い続けています。
しかし、基礎とはどういうことなのでしょうか。

おそらく、SAJで言うところの「一般大衆」スキーということになるのでしょう。

仮にそうだとすると、それは余暇としてのスキー、レジャースポーツとしてのスキーということになります。

ところが、現状においては、いわゆる教程と申しますか、スクールでの指導内容が「ターンの質」と「ターン時の格好」に集中しすぎ、とてもレジャースポーツの基礎となる「教程」とは言えなくなっている気がしています。


*捻り押し出しを駄目といい

*ストックを突くと減速の元となるからイケナイという


これで果たしていいのでしょうか。

レーサーが、減速要素を排除するための鍛錬を重ねるのは当然ですが、一般大衆スキーヤーは、不特定多数の人が入り乱れるゲレンデを滑るわけですから、常に減速体制を整え、いつでも止まれるように安全には最大限の注意を払うべきです。
レースコースには不測の障害物はまず有り得ませんが、ゲレンデには障害物だらけなのです。

そのためには、スキーヤーはいつでも必要に応じ、思い切り捻り、力いっぱい外足に体重を掛けてスキーを押し出し、除雪抵抗を最大限に利かせて停止、乃至急旋回する必要があります。

安全回避のための基本です。

それなのに、捻り押し出し技術は過去のもの。古いノスタルジーに浸るものは暗黒の谷間へ落ちていくとまで言い放ってしまった「一般大衆スキー本部」のお役人には呆れてものも言えません。

以前も述べましたが、人間が作り出した高速で前進する、乃至落下するあらゆる構造物には高速性能はもちろん、それを上回る強力なブレーキシステムが備わっています。

新幹線にはディスクブレーキはもちろん、電気ブレーキ(エンブレ)が
F1マシンにはカーボン製ベンチレーテッドディスクブレーキが
航空機にはスポイラとエンジン逆噴射モード
EF63電気機関車には電磁吸着ブレーキ


なのに、一般大衆スキーヤーへは、ブレーキはそこそこ、とにかく加速命!といわんばかりのおかしな教えが蔓延しています。
そこまで加速したいのなら、ターンなどしなければいいではないですか。(笑)

何のための大回りで、何のための小回りなのか。

そこらへんをもう一度基本に立ち返って考えるべきと思っています。
ターンの回転半径の差は、単に格好だけの問題ではないと私は考えています。


ウチの御馴染みさんである、とあるエキスパートスキーヤーが悩んでいます。

自分が気持ちいいと思える向きのターン(右ターンとする)が「角が強すぎ」と矯正を指導されています。

つまり、外足に気持ちよく乗っかって、スキーセンターに心地よい圧力を感じながら「逆くの字」で極めて安定的姿勢で旋回できているはずなのに、それが角が立ちすぎ、減速要素が強いという理由で、「不可」とされてしまっているのです。

写真で示すとこんな感じ。
極端な例かもしれませんが、こういうことです。

よい見本
11041003_20121224165318.jpg

「フェイスコントロール」が出来ているってやつですか(笑)
カッコ悪すぎですよね。どうみても(W)

11041001_20121224163743.jpg

悪い見本
070315am_d_satou.jpg
バリバリ角が立ってNG?そんなアホな。

なんとも切ないではありませんか。


一方、イマイチ気持ちよくない方向のターン、つまり外足裏のスイートスポットに完璧に加重が出来ていない方向のターンは「悪くはない」と「良」の評価を与えられています。(左ターンとする)

加重が弱いゆえ、地面からの反発も弱く、結果遠心力も弱くなりますから、逆くの字のシルエットは弱まります。
踏み込みが弱いので、除雪抵抗による旋回運動よりも、内傾角をとって、スキーのサイドカーブに頼った旋回運動が主体となります。


滑走者本人としては、左ターンは安定性に欠き、イマイチ気持ちよくないターンであると自覚しているわけです。


本来なら右ターンはしっかり外足を踏めていて安定感バツグンとして「優」の評価が与えられてしかるべきです。しかし、驚いたことに、プライズテスト(クラウン検定)において、ジャッジからは

そうした滑りは連盟の求めている滑りではない

として、「評価不能」、とまで言われてしまったそうです。なんとも気の毒な話です。

たとえば、このスキーヤーが、とんでもなく急な斜面、例えば何かの間違いで、コース外に迷い込み、50度の断崖絶壁に遭遇したとしましょう。右と左のどちらのターンが安定姿勢を生み、絶壁をクリアすることが出来るでしょうか。

答えは間違いなく右ターンでしょう。

左右に小回りをしながらブレーキをしながらも、右に曲がるときに特別力一杯、最大限の横滑りを入れ、ブレーキを最大限に利かせながら、安定的に断崖を滑り降りていくことになるはずです。

減速要素がタブーなど、とんちんかんも甚だしいといえます。

「一般大衆スキー本部」は、やはり安全に、安定的に、気持ちよく、必要に応じていつでも何処でも停止させ、身の安全を守る基本的な技術を身につけさせるべく啓蒙活動すべきと思うのです。
その上で、「応用スキー」として、注文に応じてどんな滑りでもこなせる達人を育成すればいいわけです。

捻り押し出しが暗黒の谷間への片道切符など、どう考えてもおかしすぎます。

丸山貴雄サンはもちろん上手いけれど、基本にひたすら忠実な宮下征樹サンや、佐藤久哉サン、本当に美しくカッコよく、上手いと思うんですヨ。

ちなみに上の「悪い見本」の写真は6年前の技術選で前年優勝した佐藤久哉サンのすべり。
一般大衆スキーの観点からみて、上の2枚とこっちの写真、どちらが自然で上手い滑りでしょうか?

どうみても佐藤サンがカッコいいです。ヒコーキごっこしてないのが、実にスバラシイではありませんか。

しかし、どうしてこのくの字姿勢にNGを突きつけられなくてはならないのでしょう。

判りませんネ。


というわけで、私は今日も明日もわが道をいくだけです。
安定的に、何処でも楽に自由自在に滑れるようになるために。。。。。

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この記事に対するコメント
2m板復活!?
和尚さま
いつもありがとうございます。2m板の復活ですか!
競技スキーのレギュレーションが変更され、回転半径の大きなものが復活する傾向にあるようで、
その流れに乗って、基礎スキーも右へならえということなのだろうと思います。
基礎スキーほど個性が否定されるスポーツも珍しいですよね。
悩ましいところですが、その道に進んだからには、いわれる通りにしなくてはならないのかも。。。。
お父様としてはなかなか辛いものがありますね(笑)
【2012/12/25 19:07】 URL | miyukinod #- [ 編集]

基礎スキーとは
いつも楽しく拝見しています。
私はスキーがへたくそなのですが、大好きなので1日ゲレンデで楽しく滑っていたい派で休憩も昼食・トイレ以外ほとんど取りません。昨年ぐらいから「究極のレクレーショナルスキーヤーを目指す」と家族に宣言して楽しんでいます。
さて、娘は3歳から板を履いて私の指導のもとスキーを楽しんでおりました。昨年は私を軽く抜かしていきました。ところが大学に入りスキーサークルに入りましたが、「基礎スキー」をするサークルで自分の滑りを否定され凹んでいるようです。
某栂池というスキー場の、もとナショナルチームの方が教えてくれているのですが
「これからはカービングは衰退して無くなる。2メートルの板の復活だ」とおっしゃっているようです。信じられない話なんですけどね、大学生たちはとまどいながらついて行っているようです。
【2012/12/24 20:24】 URL | 和尚 #8kSX63fM [ 編集]


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コブが滑れないと悩むスキーヤーの駆け込み寺・木島平コブ滑走訓練所所長兼「みゆきの杜ユースホステル」宿主の中村英孝です!
自らの上達過程を経験のみでご指導申し上げる画期的コブ専門教習所です。
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Author:miyukinod

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